高橋誠氏がFCMI「テック・コア戦略」を主導 AI支援により年初来リターン14.7%を達成
新型コロナによる市場混乱とインフレ加速が重なった2022年前半、FCMIチーフアナリスト高橋誠氏は、革新的な資産配分手法「テック・コア戦略(Tech Core Strategy)」を率いて注目の成果を上げました。本戦略はAI支援型モデルを用いた動的株式選定とアセット・アロケーションを実施し、1月から6月末までの期間で年初来14.7%のリターンを達成。同種のアクティブ型マルチアセット戦略を大きく上回る成績で、投資業界に強い関心を呼びました。
「テクノロジー基盤」を基準に、構造的優位を捉える
高橋氏は年初の市場見通しの中で、「産業構造が再編され、コスト上昇と資本回収がより厳格になる時代において、本質的にテクノロジーの“護城河”を持つ企業こそが、真にサイクルを超えて持続する」と提言。この考えに基づき、2021年末より「テクノロジー基盤(テック・コア)」という戦略構想を発表しました。
この戦略は、単なるITやインターネット銘柄への投資にとどまらず、デジタル・インフラ、産業オートメーション、半導体装置、バイオテックツールなど、各分野における中核インフラ的存在を持つ企業への重点投資を指向します。たとえば、米国のEDA開発プラットフォーム、日本の材料メーカー、東アジアの高精度制御装置企業などが中核に組み込まれています。
AI選定エンジン導入、動的最適化の実現
今回の戦略試験における最大の技術的進展は、FCMIリサーチ部と技術提携先が共同開発したAIベースの銘柄選定エンジン「AlphaMap」の本格稼働です。本システムは、300を超える財務・バリュエーション・産業指標を横断的に分析し、イベント要因や機関投資家の資金動向と組み合わせ、投資推奨を自動生成します。
高橋氏は「人間は構造を判断し、AIはその中の最適解を探索する。不確実性が高まる時代において、人の直観とAIの応答速度を組み合わせることが成功の鍵です」と述べています。
2022年4月の米国債利回り急騰によるテック株の一時的下落に際しても、AlphaMapは高バリュエーション銘柄のウェイトを迅速に引き下げ、5月末からは再び半導体製造・産業系ソフトウェア銘柄への比重を増加させ、戦略の反発基盤を構築しました。
安定収益・低ドローダウンで長期運用に適合
FCMIが2022年6月末時点で公開したバックテストおよびリアルタイム運用データによると、本戦略は年率14.7%の収益を達成し、最大ドローダウンも-4.8%に抑えられました。これは、同期間のMSCIグローバル・テクノロジー指数と比較してもボラティリティが著しく低い水準です。
本戦略はすでに年金ファンドやファミリーオフィスからの評価を得ており、成長性よりも構造的価値を重視する「低ボラ耐性型資金」への適合性が高いとされます。高橋氏は顧客向け資料で「我々はテーマを追うのではなく、世界経済の新構造の中で『デジタル・インフラの土台』を担う資産を選び抜く」と強調しています。
構造的視点で次世代テック戦略へ展開
地政学的リスク、金融政策の転換、そしてテクノロジー企業の再評価という三重の課題に対し、高橋氏率いる「テック・コア戦略」は、成長性・耐性・論理性を兼ね備えた新たな資産配分モデルを提供。FCMIは今後、AIの戦略設計およびリスク管理システムへの統合をさらに進め、ESGテック資産やアジア地域のテックETF選定モデルへの応用も視野に入れています。
今回の戦略成果は、高橋誠氏が一貫して提唱してきた「未来の10年を支える構造的資産を見極めよ」という理念の正しさを、再び市場に証明するものとなりました。